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「人手不足」が原因で転職を検討する人は63.6%!令和の働くに関する実態調査
人材総合サービスを全国で展開するスタッフサービス・ホールディングスは、“オー人事”シリーズ新CM「つな渡り」篇・「たらい回し」篇の放映にちなんで、20代から50代の働く640人を対象に「令和の働くに関する実態調査」を実施しました。
調査結果から、令和の働くに関する価値観や実態が明らかになりました。
\ point pick up! /
・仕事で「つな渡り」を感じたことがある人は58.0%。「飛行機で自ら商品を運んだ」など衝撃のエピソードが続々。
・「今の職場で人手不足を感じている」人は70.3%。人手不足が原因で転職を視野に入れる人は63.6%。
・働く人の48.1%が「たらい回し」を経験。「漫画のような譲り合いが始まった」との回答も。
※CMの詳細についてはこちらの記事からご確認ください👀
【1】仕事で「つな渡り」を感じたことがある人は58.0%
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まずは、新CM「つな渡り」篇にちなみ、危険やリスクを感じながら仕事を進める“つな渡り状態”になったことがあるかを質問しました。その結果、「とてもよくある(8.6%)」「ある(18.9%)」「たまにある(30.5%)」と、全体の58.0%が“つな渡り状態”を体験していることが明らかになりました。
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リアルなつな渡りエピソードも多数!
実際に体験したことのある、または聞いたことがある仕事でのギリギリエピソードを回答していただきました。
■納期ギリギリで、飛行機に乗って自ら商品を運んだ(20代女性)
■締め切りが近いのに、体調が悪くてつな渡りを感じた(20代女性)
■とにかく忙しく、全てに人が足りない(30代女性)
■現場に派遣するための人員が足りていない(40代女性)
■目標数値に対してギリギリの着地になる(50代女性)
■社員数が少ないので、納期ギリギリの対応になることがある(40代男性)
【2】「今の職場で人手不足を感じている」と70.3%の人が回答
「今働いている職場で人手不足を感じたことがあるか」について質問したところ、「とても感じる(14.7%)」、 「感じる(24.4%)」、 「たまに感じる(31.3%)」を合わせると、70.3%もの人が人手不足を感じているという結果が明らかになりました。
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【3】人手不足により「業務量の多さ」や「時間不足」などを感じる結果に
人手不足を感じていると回答した人に対して、人手不足によって仕事で感じていることを尋ねると、「業務量が多いと感じる(39.1%)」が最も多く、次いで「時間が足りない(36.7%)」「突発的な業務が多い(30.0%)」などの回答が多いことが明らかとなりました。
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【4】「人手不足が原因で転職したいと感じている」と63.6%が回答
人手不足が原因で転職をしたいと思ったことがあるかとの質問に対しては、「よくある(12.9%)」「ある(20.4%)」「たまにある(30.2%)」の計63.6%の人が、「人手不足を理由に転職をしたいと思ったことがある」ことが明らかになりました。
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【5】働く人の48.1%が「たらい回し」を経験
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次に、新CM「たらい回し」篇に合わせて、仕事でたらい回しされた経験についても質問しました。その結果、「よくある(5.5%)」「ある(18.8%)」「たまにある(23.9%)」と、たらい回しを経験したことがある人は、48.1%にのぼりました。
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世代別で見ると、たらい回しを経験したことがあると回答した人は、20代(53.8%)、30代(45.6%)、40代(48.1%)、50代(45.0%)と、20代だけが過半数を超える結果に。自ら仕事を推進し、さまざまな部署に確認する必要のある役割を担っている若い世代が、たらい回しされたと感じる場面が多いと考えられます。
あなたも感じたことがあるかも?!たらい回しエピソード
実際に体験したことのある、または聞いたことがある仕事でのたらい回しエピソードを回答していただきました。
■管理する部署が曖昧な案件について、関係しそうな部署の管理職に相談したが、漫画のように「譲り合い」が始まり、とても迷惑だった(30代男性)
■新しいシステムのトラブルシューティングを依頼された際、担当部署が曖昧だったため、サポートデスク、開発部門、運用部門を何度も行き来した(20代男性)
■浮いている仕事の担当を押し付け合う(30代男性)
【6】職場に「円滑なコミュニケーションを取れる仕組みや風土がない」は47.6%
同僚や上司、他部署と円滑にコミュニケーションを取れる仕組みや風土が「あまりない」「ない」と答えた人は47.6%。50代男性は57.6%と最も高い結果になりました。
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ここまで、”オー人事”新CMにちなんだ調査結果についてご紹介しました。番外編として、令和を象徴する働き方のひとつである「出社・リモート勤務」、「週休3日制」についても働く人々に調査しました。
【番外編①】出社・リモート勤務について
世代間でリモート勤務派と出社勤務派の割合が大きく変わるも、実態は出社が8割超。若い世代でフルリモート希望が6割超。
フルリモート勤務で働きたいかを尋ねると、「とても働きたい(18.1%)」、「働きたい(26.4%)」と、フルリモート勤務を希望する方は44.5%にとどまり、出社勤務派が多数派となりました。
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一方で、世代間で注目してみるとフルリモート勤務で 「とても働きたい」、「働きたい」と回答した人は20代(63.1%)、30代(45.6%)、40代(38.8%)、50代(30.6%)という結果となり、若い世代ほどフルリモートを希望する傾向があることがわかりました。特に、就職して以来、リモートの選択肢が当たり前である「リモート・ネイティブ世代」の20代では、他の世代と比べても突出してリモート希望者が多いことがわかりました。
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しかし、実際の勤務形態について尋ねると、「出社勤務が主体」と回答した人は82.5%となり、多くの人が出社していることがわかりました。
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フルリモート勤務への希望がそれほどなかった50代(88.1%)、40代(83.8%)出社率が80%を超えていることはもちろん、フルリモート勤務を希望する傾向にある20代も79.4%が出社主体で勤務していると回答し、希望と実態が異なることが明らかになりました。
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【番外編②】週休3日制について
働き方の理想も多様化するも、「週休3日制」賛成派は49.2%と半数以下という結果に。
「現在の職場で週休3日制が導入されること」の賛否を尋ねると、「賛成(49.2%)」、「反対(12.5%)」、「どちらでもない(38.3%)」と、賛成派が半分以下にとどまるという結果になりました。(※週休3日制:1週間の休日を3日とする働き方)
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世代間では、20代で「賛成(58.1%)」と唯一過半数を超えているのに対し、40代では「賛成(42.5%)」にとどまり、20代とは15%以上の差があることがわかりました。また、人手不足を感じていると回答した割合が最も高かった30代では、「反対(15.6%)」と、世代間で比べると最も「反対」の割合が高く、人手不足による忙しさによって、週休3日制による弊害を懸念している可能性が考えられます。
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【総括】企業においては、個人の就労観の変化を捉えた職場づくりが求められる
今回の調査は、令和の働くに関する価値観や実態がわかる調査結果となりました。特に職場の人手不足が原因で転職を検討する方が6割を超えることがわかり、人材を安定的に確保したい企業にとっては留意しておきたい結果となりました。
昨今では、キャリア自律の意識向上を背景に、転職をする人も増えています。企業においては一人ひとりが力を発揮しやすい人材の配置や、適切な業務へのアサイン、個人の就労観の変化を捉えた職場づくりが求められるでしょう。
<調査概要>
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2025年1月21日(火)~1月22日(水)
■調査対象:全国在住20歳~59歳の働いている男女 640人
男性20代…80人、女性20代…80人
男性30代…80人、女性30代…80人
男性40代…80人、女性40代…80人
男性50代…80人、女性50代…80人
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