見出し画像

若年層は"タイパ"、ミドルシニア層は"コスパ"を意識。「リベンジ夏休み」の実態を調査!

猛暑のなか、アフターコロナ初の夏休みを迎えています。
どんな風に過ごそうか、前もって計画を立てていた方も少なくないのではないでしょうか。

スタッフサービス・ホールディングスでは、コロナ禍を経たいま、働く人の夏休みの実態や意識にはどのような変化があるのか、働く人を対象にした「夏休み実態・意識調査」を実施しました。

\ point pick up! /
・今年の夏休みを取得または取得予定の人は全体の4分の3。平均取得日数は5.7日で、昨年と同数。
・今年の夏休みは「今まで我慢した分思いっきり楽しみたい」人が54.1%で、約半数が今年の夏休みに対して期待。
・今年の夏休みの予定は「宿泊をともなう国内旅行」がトップ。Z世代は「レジャー施設」などアクティブに過ごす傾向あり。
・夏休みの過ごし方の希望は、若い世代はアクティブに過ごしたいと考えており、特に「マスクを着けずに過ごしたい」「計画的に楽しみたい」といった意識が他の世代に比べ高い。
・夏休みの平均予算は「12.4万円」で、昨年の8.1万円の1.5倍。

【1】夏休み取得率・取得予定率と平均夏休み日数

今年の夏休みを取得または取得予定の人は687人の74.7%、平均取得日数は5.7日で、昨年と同数でした。世代別に大きな特徴は見られない結果となりました。

【2】今年の夏休みにかける思いと去年の感想

今年の夏休みは「今まで我慢した分思いっきり楽しみたい」人が54.1%という結果で、半数以上が今年の夏休みに対して期待していることがうかがえます。また、今年の夏休みへの期待値は世代が若くなるほど高くなる傾向です。

世代別に見ると、総じて若年層の方がポジティブな声が多く、特に「思いっきり楽しみたい」はZ世代が74.7%と高い結果でした。

一方で、昨年の夏休みは「楽しめなかった」と回答する人が37.1%と、一定数がコロナ禍の夏休みを楽しめなかったことがわかりました。

【3】今年の夏休みの過ごし方

今年の夏休みの予定は「宿泊をともなう国内旅行」が35.4%でトップです。

全体では、次いで「グルメ・飲み会」(21.0%)、「帰省」(20.5%)、「自宅での読書、映画鑑賞、テレビ視聴」(19.1%)が2割前後で続いています。
特徴的なのはZ世代で、「レジャー施設」(19.4%)、「自宅近所ではない、買い物・ショッピング」(18.2%)などが入っておりアクティブに過ごす傾向があると言えます。

【4】夏休みを過ごす上で重要視すること

夏休みを過ごす上で重要視することは、「リラックス、リフレッシュできること」(86.9%)が最も多い結果となりました。次いで「趣味の時間」(75.7%)、「自分一人で過ごす時間」「コストパフォーマンスの良さ」(同73.2%)、「家族と過ごす時間」(72.3%)が7割台で続きます。

「効率的に多くのことを楽しめる、タイパ(タイムパフォーマンス)の良さ」を58.1%の人が重視していることもわかりました。

また、「自分磨き、習い事の時間」(43.5%)、「仕事のスキルアップ」(27.8%)など、自己研鑽に夏休みを活用する人も少なからず存在することがわかりました。

【5】夏休みへの意識

夏休みの過ごし方については、若年層はアクティブに過ごしたいと考えていそうです。特にZ世代では「マスクを着けずに過ごしたい」(71.2%)という回答が他の世代よりも高い結果になりました。アクティブに過ごす分、「生活リズムが変わると思う」と考えている人が多いのも若年層の特徴です。

また、若年層は「タイパ」(タイムパフォーマンス)を、ミドル・シニア層では「コスパ」(コストパフォーマンス)を意識しており、世代間による価値観の違いがうかがえます。

「仕事のことは一切忘れて過ごしたい」は世代を問わず重視されており、特に世代による差は見られませんでした。

【6】夏休みに使う予算

今年の夏休みに使う平均予算は「12.4万円」で、昨年の8.1万円の1.5倍という結果でした。

【7】夏休みへの不安・懸念点

夏休みにあたっての不安・懸念点は「仕事が再開したら通勤がつらく感じると思う」(58.8%)が全体のトップ、次いで「休んだ分だけ、仕事への気持ちの切り替えが難しいと思う」(57.5%)という結果になりました。

Z世代は、夏休み後の仕事に対して後ろ向きで、「休んだ分だけ、仕事への気持ちの切り替えが難しいと思う」(71.8%)が特に目立つ結果となりました。

【8】夏休み明けの仕事に向かう気持ち

夏休み明けの仕事に向かう気持ちでは、「仕事のやる気が出ず憂鬱な気持ちになっている」(31.6%)、「休み明けに離職・転職したくなりそう」(6.8%)と仕事に対して後ろ向きな人が4割弱いるという結果になりました。

世代別に見ると、「仕事のやる気が出ず憂鬱な気持ちになっている」では若年層になるつれて、高くなる傾向が見られます。

【総括】今年の夏休みは「リベンジ夏休み」!

今回は、幅広い年代の方に向けて調査したほか、昨年の状況についても調査しました。取得日数では、今年も昨年も平均が5.7日という結果でしたが、夏休みに対する思いでは 「昨年より今年は楽しみたい」や、夏休みにかける予算も昨年の約1.5倍という状況でした。こうした結果から、さまざまな制限があったコロナ禍の夏休みに比べて、今年の夏休みは充実させたい、これまでの夏休みを取り戻したい、「リベンジ夏休み」であると捉えました。

また、世代別に見ると、若年層(Z世代・ミレニアル世代)はタイパ(タイムパフォーマンス)を、ミドルシニア層(就職氷河期世代・バブル期世代)ではコスパ(コストパフォーマンス)を重視する傾向が見えました。

今年はアフターコロナ初めての夏休みであり、夏休みをこれまで以上に満喫する個人が多い状況が浮き彫りになりました。一方で、夏休みにあたっての不安や夏休み明けの気持ちでは、「通勤がつらく感じると思う」が目立つ傾向にありました。特に、Z世代は夏休み後の仕事に対して後ろ向きで、「仕事への気持ちの切り替えが難しいと思う」が特に目立ちました。夏休み明けに仕事に復帰する際には、気持ちの切り替えに苦慮することも予想されるため、企業は従業員への多様な働き方の提示や、個人でも働き方の工夫が必要となりそうです。


<調査概要>
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2023年7月7日(金)~2023年7月9日(日)
■調査対象:全国在住17~62歳男女の有職者920人(各世代の男女115人)(経営者、会社員、公務員・団体職員、自営業、自由業、派遣社員・契約社員)
※構成比の数値は四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります。
※調査結果・グラフをご利用いただく際は、必ず【スタッフサービス・ホールディングス調べ】とご明記ください。

<世代定義>
本調査中では以下のように定義しています。
・Z世代:1996~2005年生まれの18~27歳
・ミレニアル世代:1981~1995年生まれの28~42歳
・就職氷河期世代:1971~1980年生まれの43~52歳
・バブル期世代:1961~1970年生まれの53~62歳
※このうち、Z世代とミレニアル世代を若年層、就職氷河とバブル期世代をミドルシニア層としています。

▼調査リリースはこちら
今年は“リベンジ夏休み”! 【働く人の夏休みに関する実態・意識調査】 (staffservice.co.jp)

▼そのほかの調査をチェックしたい方はこちら