興味と好奇心を原動力にチャレンジする66歳。いくつになっても、働き続けたい
スタッフサービスでは、2021年12月より東北・中四国地方を中心に「シニア就業支援プロジェクト」をスタート。60歳以上のシニアを対象に“働きたい”という気持ちに寄り添い、2024年3月までに全国で1,000人以上のシニアの就業創出を目指しています。
現在、スタッフサービスの派遣スタッフとして働く木村 清次さんも、元気に活躍するシニア人材の一人。木村さんはスタッフサービスとの出会いによって何を得られたのでしょうか。営業担当の間山 洋輔さんと共に、これまでを振り返ってもらいました。
高齢化先進国日本の中でも、トップを走る東北地方。シニアの活躍が地域に必要不可欠
日本全国で進む高齢化―。総務省が2022年4月に公表した労働の中心的な担い手となる15~64歳の生産年齢人口の割合は、1950年以来で最低を記録しました。高齢化の現実を踏まえ、これからの日本が持続可能な社会を実現するには、シニアの活躍が必要不可欠です。
なかでも東北地方は高齢化の加速が顕著です。秋田県は現在3人に1人が65歳以上で、全国で高齢化率が1位。2045年には2人に1人が65歳以上という予想あります。青森県も同様に急速に高齢化が進んでおり、2045年には秋田県に続いて2位の高齢化率になる見込みです。
近年では企業でも70歳までの就業確保が努力義務化されるなど、60歳以上のシニアの就労機会は徐々に増加していますが、まだまだ働き続けたい意欲のあるシニアと企業の人材との間でミスマッチが多く、働くことを諦めてしまうシニアが一定数存在しています。
この状況を打開する一手としてスタッフサービスがはじめたのが、「シニア就業支援プロジェクト」。より多様で個人のニーズにあった、さまざまな働き方の創出を目指しており、派遣スタッフ・企業双方に寄り添いながら、シニアの活躍機会を広げています。
元気の秘訣は働くこと。地域の役に立ち、必要とされることが嬉しい
長らく東京で単身赴任をしていましたが、60歳の大台が見えた頃、これからは家族のいる青森で暮らそうと決意しました。ところが、地元に戻って自力で仕事を探したものの、なかなか希望に合う仕事がみつからない。そんなときにスタッフサービスの名前が目に留まりました。派遣会社なら、自分が知らない仕事も紹介してもらえ、選択肢が広がるのではないか。そう思ったのが登録のきっかけです。
これまで、いくつかの就業先を経験してきました。前職の金融業界での営業や事務経験が活かせる仕事だけでなく、倉庫での軽作業や養鶏場での仕事も経験。まったく新しいことに挑戦してみようと思えるのは、自分の資質にあった仕事を派遣会社が選んで紹介してくれるからこそ。自分で就職活動をしていたら応募しないであろう仕事でも、自分の力が活かせるのではないかと思い「これはどんな仕事なんだろう?」と興味津々で新たな職場に臨んでいます。
前職までの蓄えもありますし、今は年金を受給しているので、どうしても働かなければいけない訳ではありません。しかし、身体が自由に動くうちはいくつになっても働いていたい。仕事をすれば行動範囲が広がり、多様な人と接する機会が増える。そうやって社会とのつながりを感じることで元気をもらえるんです。就業先やスタッフサービスが仕事ぶりをきちんと評価してくれ、しっかりと時給に反映されるところもがんばろうと思える理由の一つですね。
今の仕事は、新型コロナウイルスワクチン接種会場での受付・案内業務。2021年にもいまとは違う就業先で同じ業務を経験しており、再びこの仕事を紹介してもらえたのは自分が必要とされている実感もあり、素直に嬉しかったですね。前回の経験や知見を活かし、よりスムーズにまわる会場運営体制をつくることもできました。また、もともとさまざまな立場の人と接する仕事をしてきたので、地域に暮らすいろんな人に関わるこの仕事は、自分の強みが活きる仕事だとも思います。
今はまだ、やろうと思えばフルタイムでも週5日でも6日でも働ける自信があります。しかし、この先年齢を重ねても働き続けるには、徐々に労働時間や勤務日数を調整していく必要も出てくるかもしれない。そんなときに、スタッフサービスが頼れる存在であってほしいです。私はこれまでのスタッフサービスにたくさんの機会をもらってきたからこそ、70代・80代になっても働く選択肢が広い世界を見せてくれることを期待しています。
可能性に満ち溢れたシニア人材に、もっと社会で活躍してほしい
好奇心旺盛でフットワークが軽く、周囲との共調性も高いのが木村さんの魅力的なお人柄でありスキルだと思っています。今の就業先も木村さんのお住まいからは少し距離があるにも関わらず、快くお引き受けいただきました。その分、木村さんの高い就業意欲に応えようと、就業先に打診して勤務時間や待遇などの条件を交渉・調整しました。営業担当である私が企業と派遣スタッフの間にたって、一人ひとりに合う勤務条件を作っていくことで、一層活躍いただけるようなサポートを心掛けています。
私は木村さんのように、60代以上の派遣スタッフを複数担当していますが、普段は相手のシニアという属性をあまり気にしていないかもしれません。もちろん、個人に応じて年齢による身体能力の衰えなどの特性は考慮していますが、それを上回る豊富な人生経験をお持ちです。人としての懐の深さと前向きさで仕事に取り組んでもらえる、人生の先輩として尊敬する方ばかりですね。
そんな方たちと直接関わっているからこそ、私はもっと世の中でシニアの就業を増やし、シニアのみなさんが社会で活躍できる可能性を秘めていることを発信していきたい。引き続き営業として現場で企業と派遣スタッフに向き合うのはもちろん、率先して活躍するシニアの事例を伝えることで、青森県だけでなく高齢化が進む東北の他地域をはじめ全国に広めていきたいです。
働くことは、シニアの方はもちろん「全ての人の人生にとって一番重要なこと」だと私は思います。人の働くというシーンに関われるこの仕事を誇りに思っていますし、私は人を幸せにする就業をひとつでも多くつくっていきたい。そうやってスタッフサービスを地域でもっとも選ばれる人材インフラとしてさらに成長させ多様な就業機会を作ることが、今の私の目的・目標です。
※所属や肩書は取材当時のものです。
▼働くシニアの関連記事はこちら
▼スタッフサービスについてはこちら