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480人の重度身体障がい者が完全テレワークで働く会社の工夫とは?

スタッフサービスグループに、重度身体障がい者が完全テレワークで働く「スタッフサービス・クラウドワーク(以下、SSCW)」という会社があることを知っていますか?

SSCWでは、さまざまな工夫をしながら就労の機会を拡大し、現在では全国で480人(2023年11月1日時点)が、活き活きと働いています。

今回は、そんなSSCWについてご紹介します。


重度身体障がい者の就労における障壁

重度身体障がい者が働く際、通勤やバリアフリー環境、就業時間など、さまざまな障壁があります。

例えば…
・自宅から就業先までが遠く、通勤に負荷がかかる
・就業先のバリアフリー環境が不足している
・生活介助やリハビリ、通院などの時間的制約から、就業時間の融通がつけづらい

こうした障壁によって、「働きたいという意欲があるのに働けない」「業務以外の苦労が多く、働いても業務に100%の力を出し切れない」方がまだまだいます。

そんな方たちの声を聞き、”通勤という障壁を取り払い、安心して過ごせる自宅で、個々の能力を発揮しながら働ける場を作りたい”という思いから立ち上がったのがSSCWです。


テレワークって不安はないの?

「テレワーク」に漠然とした不安を感じる人も少なくありません。
私たちがよく耳にする不安は、以下のようなものです。

・人とのつながりが感じにくい
・ちょっとしたことを聞きづらい
・トラブルが起こった時にどうすればいいかわからない
・自分の想いが伝わっているのか不安
・困ったときに誰もそばにいないから孤独

こうした不安を少しでも解消するため、SSCWではさまざまな工夫をしています。


個々が力を発揮するための工夫は?

SSCWでは、全員が5~10人のチームに分かれ、仲間と協力しながらスタッフサービスグループの営業事務やマーケットリサーチ業務を担っています。
それぞれのチームでおこなっている主な業務は以下の3つです。

1)入力・登録系業務
手書きデータをExcelへ入力、Excelの情報をシステムに登録 など
2)補正系業務
システムに登録されている情報の更新、誤字の補正 など
3)マーケットリサーチ業務
インターネットからの情報収集・調査 など

安心して働くため、どのような工夫をしているかをご紹介します。


■生活リズムに合わせられる「シフト制」

日中の通院や生活介助、体力に合わせた休憩など、生活に必要な時間を確保しながら就労できるよう、それぞれの生活リズムに合わせたシフト制で就労しています。現在では、221種類のシフトが活用されています。(2023年11月1日時点)

\  point! /
・9:00~19:00の中で、原則週5日30時間のシフト制
・曜日によって異なる勤務シフトの組み合わせもOK
・体調管理のために必要な長めの休憩時間や複数の休憩時間の設定もOK

自分に合った働き方は、無理なく働き続ける上で重要ですよね!


■テレワークに慣れるための研修を実施

毎日在宅で就労する生活リズムに慣れるため、入社後約2ヶ月間の研修期間があります。同期入社者とのチームビルディングからスタートし、情報管理や勤怠管理のルール、PCの基本操作、ビジネスマナー、先輩社員からの業務レクチャーなど、本格就労に向けての準備を時間をかけておこなっています。

入社2ヵ月間の研修期間は、「在宅就労の生活リズムを整えること」「テレワークでのコミュニケーションに慣れること」を特に大事にしています。


■1日3回のWeb会議で孤独感を払拭し、チーム意識を醸成

SSCWの社員は、業務を1チーム5~10人のチームで担当しています。チーム運営をおこなうことで、テレワークでも働く仲間とのつながりを実感し、お互いの信頼関係を維持できるコミュニティを形成しながら働くことができます。この働き方により、テレワークの課題となる孤独感を解消し、安心して働ける環境を実現しています。

チームでは、1日3回Web会議システムを利用した定例ミーティングをおこなっています。業務進捗確認以外に、雑談をすることをルール化し、お互いの顔を見ながらのコミュニケーションと関係性構築を重要視しています。


どんな人が働いているの?

SSCWでは、さまざまな障がい特性のある社員が、障がいと向き合い、お互いを理解し助け合いながら働いています。

▲2023年6月1日時点の障がい特性の一覧


全国で働く社員のストーリーも、noteに公開中です。ぜひご覧ください!

■岩手県在住:リーダー職に挑戦中

難病に向き合いながら、岩手県でリーダー職にチャレンジし、「自らのチャレンジを通して、障がいのある仲間の働く選択肢を増やしていきたい」と語る達下たてしたさんのストーリーです。

■新潟県在住:初めての就労スタート

自立し、充実した生活を送りたいと初めての就労をスタートした齋藤さいとうさんのストーリーです。「テレワークで、近くに相談相手がいない環境でちゃんと働けるか不安が大きかったけど、チームで助け合いながら健康的に働き続けられるのが気に入っている」と話します。

■福岡県在住:念願の一人暮らしを実現し、充実

「通勤に時間をかけなくてよくなったぶん、以前は1日当たり1時間ほどだった平日の自由時間が計4時間に増え、家族と電話でときどき話すと「声が本当に明るくなったね」と言われます」と話す赤崎あかざきさんのストーリーです。


いかがでしたでしょうか。

SSCWは、今後もテレワーク就労の可能性を追求し、取り組みを拡大するとともに、社会や仲間とつながり活き活きと働く場を拡大させていきます。


\お読みいただき、ありがとうございました!/

▼「テレワークトップランナー2023 受賞」記事はこちら

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▼働く障がい者のストーリーはこちら


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