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東北大学で半導体体験型研修を実施 ~派遣エンジニアのキャリアチェンジを支援~

技術者・ITエンジニアの人材総合サービスをおこなうスタッフサービス・エンジニアリング(以下、SSE)は、東北経済産業局が設置した「東北半導体・エレクロトニクスデザイン研究会」に2023年8月に参画し、半導体エンジニアの育成を進めています。

12月21日(木)・22日(金)の二日間、SSEに所属する派遣エンジニアを対象に、東北大学にて半導体体験型研修を実施しました。
これは、SSEが常用型派遣(※)の派遣エンジニアを対象に設けている、キャリア支援制度の一環で、今回は半導体業界未経験のエンジニアも含め、10名が参加しました。

※常用型派遣:一年以上の雇用契約期間の見込みや雇用契約期間に定めのない形態を指し、中長期的なキャリア形成ができます。一方、登録型派遣とは就業先が決まる都度、当社と派遣スタッフとの間に雇用契約が結ばれる形態を指します。

研修は、東北大学内にある施設「試作コインランドリ」にて、東北大学の教授や研究員である講師のレクチャーを受けながら体験型でおこなわれました。


◆1日目:半導体前工程実習

1日目は、【半導体前工程・4inchシリコンウエーハ微細加工実習】です。緊張した面持ちで会議室に集まり、講師よりフォトリソグラフィやドライエッチングの基礎説明、クリーンルームへの入室方法などをレクチャーいただきました。
その後、クリーンウェアに着替え、いよいよクリーンルームへ入室です。

東北大学 戸津教授よりレクチャーいただきました

フォトリソグラフィ実習(スピンコータ、光学顕微鏡 など)

スピンコータへウェーハをセットし、OAPやレジストの塗布、ベーク、クリーンオーブンによる乾燥などを体験。その後、両面アライナによる露光と現像を実施し、最後に光学顕微鏡で露光の確認をしました。

約150の装置がある「試作コインランドリ」

プラズマドライエッチング、ウエット・レジスト剥離の実習

講師より、硫酸やフッ酸などの薬液の説明や保護具の着用方法などのレクチャーを受け、薬液の調合やSPM洗浄でのレジスト剥離をおこないました。

薬液は慎重に取り扱います

走査型電子顕微鏡(SEM)観察の実習

電子顕微鏡の使用方法について説明を受け、実際に試料観察をおこないました。観察情報の保存方法についても話がありました。

観察結果を確認します

この後のダイシング実習では、実習で加工したウェーハをダイサーでカットする作業のレクチャーがおこなわれ、チップの取り出しまで体験できました。

◆2日目:半導体後工程

2日目は、【半導体後工程・フォースセンサ―IoTモジュール試作実習】です。

フォースセンサ―IoTモジュール試作実習

センサ実装のためのテスタを使った抵抗値検査や各パーツの半田付け、WiFi基板作成、ケース加工、動作確認を体験しました。その後、アプリ開発の座学をおこないました。

細かな作業が続きましたが、集中して取り組んでいました

モジュールが完成したら、講師より修了書を授与いただき、2日間の研修は完了です。


参加エンジニアの声

インターネットで調べただけでは分からない半導体の仕組みや出来るまでの順序を分かりやすく説明していただき、とても充実した2日間だった。特に2日目のIOTモジュールの試作実習では1日目に試作した半導体のウェハが基盤に組み込まれて1つの機械として完成する様子を体験できたので今回の研修の集大成とも言える実習だと感じた。

30代女性・宮城県在住

半導体の分野は専門外で、聞く事全てが初めての事だった。後工程の実習でおこなった半田付けは中学生時代に触れて以来で、改めて自分の不器用さを認識した。合間に研究員の方から色々なお話を聞かせていただき、大変勉強になった。

30代男性・山形県在住

現派遣先で半導体製造に携わっているが、一連の製造工程を再度学び直す機会になり、今後の実務に活かせる場面があると感じた。このように半導体が作られ、車やロボットなどに最終的に組み込まれて、日常生活を支えていくのだと思うと、改めて半導体に魅力を感じた。今後も半導体に関わる業務に携わっていきたい。

20代男性・岩手県在住


半導体業界の人材ニーズは年々高まっています。SSEは、意欲があっても知識や経験が不足しているエンジニア希望者に学びの場を提供し、将来的に成長産業で活躍できる人材育成を目指しています。

今後も座学や体験型研修を取り入れながらエンジニアやエンジニアを目指す方へのスキルアップとキャリア支援を充実させ成長のステップを作ることで、多様な就業ニーズに応えていきます。


\お読みいただき、ありがとうございました!/

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