見出し画像

秘訣は派遣での就業を通して働きながら学べたこと。 実務未経験からメーカー正社員となり、収入も3倍に

スタッフサービス・エンジニアリング(以下、SSE)では、未経験からエンジニアへのキャリアを支援しています。派遣エンジニアとして働く期間をステップに就業先へ直接雇用される方や、収入アップを実現している方も。現在は大手総合電機メーカーグループの社員として働く小野おの 統矢とうやさんも、SSEの派遣エンジニアとして現在の勤務先に就業していた時期を経て、直接雇用されたひとりです。小野さんが未経験からエンジニアとして成長していく道のりはどのようなものだったのか、話を伺いました。


キャリアチェンジやリスキリングが一般化。働きながら学べる機会としての派遣就業

人生100年時代とも言われる現代。少子高齢化やテクノロジーの進化などの影響で社会のあり方も目まぐるしく変化をしており、キャリアチェンジや学び直し(リスキリング)はもはや当たり前になりつつあります。これからは個人が主体的にキャリアを考え・選ぶ時代。とはいえ、「やりたい仕事はあるけれど、経験も知識もない状態ではスタートラインに立てない」「憧れている仕事が自分に本当に合うのか分からない」といった不安を抱え、キャリアに悩んでいる人も少なくありません。

そこでSSEでは、未経験からエンジニアとして就業を開始でき、働きながら成長できるキャリアサポートシステムを整備。派遣エンジニアとして収入を得ながらスキルアップができる機会を提供しています。SSEと顧客(就業先)、そしてエンジニア本人の3人4脚で成長を実現していくのが特徴で、「本人のなりたい姿」と「顧客に求められるエンジニア像」を両立しながらスキルアップしていくことを促しています。

また、エンジニアには担当のキャリアカウンセラーがつき、それぞれの希望や心配ごとに寄り添いながら成長を支援。エンジニアの成長や成果が顧客に認められた結果、大手メーカーやシステム開発会社などの直接雇用に転換した例は、累計4,000人以上(2024年10月時点)に上ります。


就業先・SSE双方からのサポートが、未経験からのチャレンジを後押ししてくれた

小野 統矢(おの とうや)さん
2023年3月までスタッフサービス・エンジニアリング 派遣エンジニア

大学では物性物理学を専攻する、理系の学生でした。とはいえ、就職活動のタイミングでは技術職はあくまでも選択肢のひとつという感覚。メーカーの技術職を受けたこともありましたが、本気でこの道に進むべきか確信が持てず、就活は上手くいきませんでした。

確信が持てないままだった私は、学業にも力を入れることができず大学を中退。しばらくはアルバイト生活をしながら、大学でもう一度勉強し直すか就職するかを検討していたときに見つけたのが、SSEの求人です。当時の私は、「せっかくなら学んだ理系の知識を活かせる仕事がしたい」「だけど、自分に合う仕事が分からない」という気持ちでした。だからこそ、派遣エンジニアとしてSSEに所属しながらさまざまな企業の職場を経験できることが魅力に感じました。また、実務経験がない私にとって未経験からのチャレンジを歓迎してくれたことが、非常にありがたかったです。

入社してすぐに就業したのが、現在も務めている会社。私はここで、固体医薬品検査装置の開発に携わっています。業務で光学関係の知識が必要になるため、私が学生時代に基礎を学んでいたことを見込んでの配属だったのだと思います。はじめは、検査装置から出力されるデータを読み取るところからスタート。実際に装置を動かしてデータを取得し、そのデータが示していることを解釈するという作業を通して、自分が開発に携わる装置や業務内容の理解を進めていきました。

予想外だったのが、仕事の進め方。エンジニア未経験からのスタートだったので、てっきり定められた業務手順やフロー通りに作業をすることがメインだろうと思っていたのですが、私の部署は新しいものをつくる「開発部門」ですから、たくさんアイデアを出し、試行錯誤をしていくような動き方が求められたんです。最初のうちは戸惑いもありましたが、就業先のみなさんのサポートもあって徐々に主体的に動けるようになり、少しずつ任せてもらえる範囲を広げていくことができました。実験や研究開発の最終成果である、実験速報や研究報告、特許申請などの業務を一通り経験させてもらえるようになったときが、エンジニアとしての成長を大きく実感した出来事として印象に残っています。

また、SSEのキャリアカウンセラーが定期的に相談に乗ってくれ、社会人としての仕事への向き合い方や身につけた方が良いスキル・知識まで多方面でアドバイスをしてくれたことも、自分の成長に繋がったと思います。SSEはe-learningの講座が豊富で資格取得の奨励金が手厚いこともあり、学ぶモチベーションを高めてくれる環境。私の場合はSSEの制度を活用して応用情報技術者試験の勉強もしましたし、業務上英語の論文を読むことが多いので、「工業英検」にも挑戦しました。


フラットにキャリアの相談ができ、私にとってより良い選択肢を一緒に探ってくれた

今の職場に直接雇用されるきっかけになったのは、将来的な私生活の変化を見据えて、収入面をもっと向上させたかったから。一時は地元に戻って転職をすることも考えていました。そのことを率直にSSEのキャリアカウンセラーに相談したところ、「キャリアをゼロリセットするよりも、せっかく身につけたスキルや知識が活かせるような可能性を探ってみませんか」と提案いただき、就業先へ直接雇用の切り替えを打診してくれたんです。ほどなくして、採用試験を受けることに。社員として受け入れてもらえたのは、実務を通して専門性を磨いてきたことや、試行錯誤をしながら主体的に答えを導き出していく姿勢を、普段の仕事ぶりも加味して評価してもらえたからだと思います。

SSEで約6年の派遣就業を経て、結果的には同じ職場で今も働き続けている私ですが、この決断ができたのは大きくふたつの理由があります。ひとつは、この仕事を通してエンジニアとしてもっと成長できそうなこと。当社の医薬品検査装置の開発部門は少数精鋭の組織なので、業務範囲が幅広く奥が深い。私が把握できているのはまだ全体の3~4割程度といった感触で、向上心を持って働き続けられそうだと思ったからです。

また、もうひとつの理由は、SSEのエンジニア同士の繋がりが強く、情報交換を通じて視野を広げられたこと。SSE在籍4年目からは40名以上のエンジニアが所属するユニット(※)のリーダーも担当していたのですが、勉強会や懇親会の場を通じて、ほかのエンジニアが携わっている仕事や職場について話を聞く機会がたくさんありました。転職しないと分からないようなリアルな意見が自然と集まってきたからこそ、広い視野で今の就業先を見つめたうえで、「やっぱり今の職場が自分には合っている」と決断できました。

※ユニットとは:
同じエリアもしくは同じ企業で働く派遣エンジニアが集い、コミュニケーションを取ることを目的としたチーム。ユニットごとにおこなう内容は異なりますが、勉強会、懇親会、改善活動などさまざまなことに取り組んでいます。

今の会社の社員になってから1年半。収入面ではSSE時代の約2倍、エンジニア以前と比較とすると、約3倍になりました。私生活の安心にもつながり、非常に満足度は高い反面、今の待遇に見合うような成果を出し続けるためにも、さらに実力をつけていくことが今の目標です。私が目指すエンジニアのあるべき姿は、顧客(ユーザー)のニーズや根本の課題からぶれることなく、本質的な価値を追求するためにあらゆる手段を検討できる人。その理想に近づけるように、何歳になっても現状に満足せず謙虚に学び続けられるエンジニアでいたいです。


\お読みいただき、ありがとうございました!/

▼もっと「リスキリング」について知りたい方はこちらから


この記事が参加している募集