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定年退職後は、再び開発の最前線へ。若手にない技術を活かしながら、まだまだ学び続けたい

スタッフサービスグループが目指す『いつからでも、どこにいても、誰もがより良い「働く」に出会える社会の実現』に向けた取り組みを紹介する「Vision実現へのアクション」。今回は当グループで、モノづくりエンジニア、ITエンジニアの人材総合サービスを展開している、スタッフサービス・エンジニアリングを紹介します。

スタッフサービス・エンジニアリングでは、定年退職や早期退職を選択したITエンジニアに、派遣エンジニアとして働くセカンドキャリアを提示。デジタルトランスフォーメーション(DX)やクラウド化など、システム移行のニーズの高まりにより、シニアならではの経験や技術を必要とする求人とのマッチングをおこなっています。現在、スタッフサービス・エンジニアリングでエンジニアとして働く谷口たにぐち 直彦なおひこさんも、セカンドキャリアとしてITシステムの開発案件の最前線で働く一人。谷口さんには、どのような道が拓けたのでしょうか。営業担当の浅野あさの 友毅ともきと共に、これまでを振り返っていただきました。


60代以上のエンジニアが持つ熟練の技術が、IT業界の深刻な人手不足を救う一手に

以前から慢性的な人手不足の状態にあったIT業界。コロナ禍でそれは一層顕著になっています。社会が一気にDXに舵を切り、メインフレームのオープン化※1、基幹システムのクラウド化※2といった開発案件が急増していることもその一因と言われています。

一方で、働く個人は「人生100年時代」とも言われる中で、定年退職後や早期退職後のセカンドキャリアを模索。「元気なうちはできるだけ長く働き続けたい」「いつまでも自分を成長させていきたい」と、ポジティブに再就職を選択する人が増加しています。

このような、企業・個人双方のニーズに向き合い、スタッフサービス・エンジニアリングがおこなっているのが、シニア層のITエンジニアに活躍する機会を提供することです。シニア層は若手のエンジニアがなかなか経験しない領域の経験や知見が深く、マッチング次第でシニアならではの持ち味を活かした活躍ができる可能性を秘めているはず。「エンジニアとしてもう一度最前線に立ちたい」と願うシニア層に寄り添うとともに、個人と企業のきめ細かなマッチングによってIT業界の人手不足解消に取り組んでいます。

※1:システムを動かすための大型のコンピュータを、汎用性のあるシステムへ転換すること。
※2:企業がビジネスをおこなう際の根幹となる業務をコンピュータで管理するためのシステムを、インターネット経由で社外のサービスに移行すること

同じ会社に再就職するより、エンジニアとしてもう一度挑戦してみたかった

谷口 直彦(たにぐち なおひこ)さん
スタッフサービス・エンジニアリング エンジニア社員

大学卒業後、ゼロからコンピュータの世界に飛び込み、SIer(システムインテグレーター)で定年まで務めました。60歳の節目が間近に迫ったとき、そのまま定年を延長して会社に残る道もありましたが、残りの人生をどう過ごすか考えると、私としては自分の技術や経験を活かしてもう一度チャレンジしたかった。辞めるまでの5年くらいはシステム開発から離れて経理部門で管理職をしていたのですが、まだまだ手が動くうちに開発の現場に復帰してみたかった。自分の経験は世間でどれくらい評価されるのか、試してみたい気持ちでした。

スタッフサービス・エンジニアリングを選んだのは、多様なエンジニアが在籍しているだけあって、業種も分野も幅広い仕事があるからです。案件のバリエーションが広く、私の細かな希望を汲んで案件を提案してもらえるところが気に入っています。

今は、金融系のプロジェクトを担当。2社の合併に伴うシステム統合に携わっており、私は統合される側のシステムから統合先システムへのデータ移行に取り組んでいます。ここで使われていたのが、最近はあまり見かけなくなったメインフレームという古いコンピュータ。私自身も扱うのは20数年ぶりで、現在の若者は触ったことがないという人も多いかもしれません。

こんな風に、世の中には過去の技術で構築されているレガシーシステムが存在しており、私が若いときに学んだ技術がまだまだ活かせることを、スタッフサービス・エンジニアリングで就業してから気づきました。ITの世界は進化のスピードが早く、技術がすぐ陳腐化すると言われますが、古い技術には新しい技術にはない利点もあるからこそ使い続けられている。だから、私のような60代のエンジニアのニーズがあるのだと思います。

また、これまでの経験を活かすだけでなく、技術や知識をアップデートし続けたいと考えています。スタッフサービス・エンジニアリングは支援制度が充実しており、技術の向上をバックアップしてくれる体制も気に入っています。今は、「システム監査技術者」の勉強をしています。資格を取得して新たな仕事にもチャレンジしてみたいです。

シニアの中に眠る技術力という資産を、社会でどう活かしてもらうか

浅野 友毅(あさの ともき)
株式会社スタッフサービス エンジニアリング事業本部 東海ブロック IT名古屋オフィス

谷口さんとの出会いは、私がある企業から難易度の高い人材の案件をいただいたときのこと。ハイレベルなエンジニアは各社で取り合いになっており、なかなかマッチする人材がいない。一方、谷口さんはちょうど別の就業先の案件が終了になったところでした。これまでの実績は申し分のない方。しかし、多くの企業ではまだまだシニアのみなさんに活躍いただく方法を模索している段階。マッチングの難易度は高いのが現状です。そこで、両者の間にいる私が谷口さんのあたたかいお人柄や高いコミュニケーション能力を企業にプレゼン。年齢に関係なく活躍できることを示し、就業が決まりました。

その後、就業をするなかで「定年退職まで培ってきたプログラミングの技術を活かし、エンジニアの最前線でキャリアを積みたい」という谷口さんの希望でご紹介したのが今の就業先の大手SIerです。COBOL(コボル)というプログラミング言語が使えることが必須の条件だったのですが、現代の若手エンジニアは経験が少ない言語。就業できる人材がおらず困っていたところ、谷口さんの経験がぴったりと合致し、即戦力でご活躍いただいています。

IT業界は、エンジニアの技術と実績を何より大切にするマーケット。その意味で、豊富な実績と長年の経験に裏打ちされた技術を持つ谷口さんのようなシニアエンジニアは、まだまだ現役でご活躍いただきたい存在です。
それは、今アサインされているプロジェクトで力を発揮してもらいたいのはもちろんですが、中長期的にシニアの技術を若い世代に継承してほしいという意味でもあります。実際、シニアのエンジニアの方は、次の世代へ技術の伝承を積極的におこなってくださる方が多く、若手エンジニアと一緒にプロジェクトを進めていただくなど、同じ現場の若手の良き先輩として、若者が知らない技術を伝え育成している事例もあります。営業担当としてシニアのエンジニアの就業を増やすことで、このようなかかわりが生まれ、エンジニア不足の解消の一助にもなれるのではと考えています。企業・エンジニア双方の期待に応えるだけでなく、期待を越えた価値を提供できるようなマッチングを、これからも目指していきたいです。

※所属や肩書は取材当時のものです


\お読みいただき、ありがとうございました!/

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